こんにちは、DIGの石川です。
今回は「神戸国際宝飾展」にて質問の多かった【パール 撮影方法】についてお話しします!
いきなりですが、パールの撮影は非常に難しいです。
特に難しくて悩むポイントは下記2点です。、
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・パールへの写りこみ
・色合いがうまく出ない
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まずは【パールへの写りこみ】に関して考えてみたいと思います。
そもそもパールは球体の形状をしていますので、100%写りこみします。
なので、一般の撮影では写りこみをなくすという事は出来ません。
ではどうするか?という事になりますが、
●ムダな写りこみみを減らす
●写りこみを利用する
この2つがポイントになります。
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ムダな写りこみを減らす
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▼撮影を行う場所を決める▼
ムダな写りこみを減らす為に最初に行う事は、
撮影する場所を決めるところからスタートします。
【撮影場所を決めるポイント】
・周辺に物が少ない場所を選ぶ
・照明の真下は避ける
・直射日光が差し込まない場所を選ぶ
周辺にものが多ければ、それが写りこんでしまいます。(真上の照明も結構写ります)
場所がなければ、撮影用のテントなどを使ったりして、撮影環境を整えましょう。
太陽のひかりは綺麗に撮れる場合もあるので、一概に悪いわけではありません。
ただ、撮影した写真にバラつきがでるのも事実です。
なので、通常の商品撮影場所としては避けて、イメージカットを撮影する際に個別に使う方が良いと思います。
~場所が選べるのであれば上記のポイントはおさえましょう!~
▼写真をテスト撮影して、写りこんでいるものを確認する▼
撮影場所が決まったら、まず1枚写真を撮ってみましょう。
撮った写真を見て「何が写りこんでいるか?」を確認してみましょう。
写りこんでいる物が気になる場合は、そちらが写らないようにしていきます。
(映り込みが、気にならない場合や画像修正で対応する場合はそのまま撮影に入ってOKです)
▼映り込みを隠す方法は、別のものを写りこませる▼
【写真例/デュフューザーなし】
【写真例/デュフューザーあり】
上記のようなデュフューザーがない場合は【コピー紙】でも代用できます。
コピー紙は形状もカンタンに変えられるので、撮影時に大変重宝しますよ♪
周辺をコピー紙で覆うとこのような写真になります。
※あくまでコピー紙を「写りこませている」ので、色合いは白っぽくなります。
実際に目で見ているパールも映り込みを含めて微妙な色合いが出ているので、
「どこまでの出来上がりを求めるか?」によって撮影を進めて下さい♪
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映り込みを利用する
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映り込みを気にするあまり、光源をまったく写りこませないと、今度は商品の色合いがうまく出ません。
なので、そこはライトを写りこませて、商品の一部(輝きとして)表現します。
【写真例/ライトを写りこませる】
ライトの位置をどこに持ってくるか?によって雰囲気が変りますので、
いろいろなポジションを試してみましょう!
また、ライト以外にも黒色の画用紙を丸く切って写りこませ、
パールを引き締めたりするのもテクニックの一つとして使えますよ♪
【写真例/ライトと丸く切った黒画用紙を写りこませる】
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色合いを調整する
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パール撮影にあたっては天然素材特有の1つ1つの微妙な色の違いがあり、かなり撮影難易度が高いです。
「真珠そのものをどう写せるか?」ということが、一番のポイントになります。
その為に重要なポイントは【色合いの調整】です。
まず撮影した写真において、【目で見ている色合い100%そのまま】を撮影する事は不可能です。
デジカメを使った撮影において重要なのは、その後の画像修正を減らして、いかに最終的な完成度を高めるか?
画像修正が多くなればなるほど不自然さが目立ちます。
▼光の強弱を出来る限り調整できる撮影環境を準備する▼
当たり前ですが光の強弱により、パールの色合いは変化します。
自身が求める色合いに近づける為には、ここの振り幅は大きい(強弱の幅が大きい)方が理想的です。
これは弊社の アイフォトBOX は大変優秀です♪
▼カメラのホワイトバランスを合わせる▼
実は色合いの調整において、基本ですがこれが1番重要です。
具体的な設定はカメラの説明書をご覧ください。
ポイントとしては、上記のライトの強弱調整が終わった後にホワイトバランスの調整を行って下さい。
▼それでもイメージしている色合いと違う場合は、背景色を変えてみる▼
上記の調整をしても色合いが出ない場合は背景(商品の下など)を変えてみましょう♪
背景が写りこむことによってパールの色合いに深みがでます。
【写真例/背景に黒の画用紙を敷いた場合】
【写真例/背景に木目のバインダーを敷いた場合】
このような方法で工夫をして、イメージに近づける事も重要です♪
ご紹介したのは、簡単にできる方法の一部ですが、
【撮影環境を整える】これが良い写真を撮るための最大の近道です。
撮影環境として【ライティング】は非常に重要になりますので、
そこは弊社がジュエリー撮影用に開発した アイフォトBOX もぜひ参考にして下さい♪
今回は以上です!
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